色んな絵本の『劇場版』を考えたい
最近って寒いですね。寒くなければいいのに。みなさんも元気に寒がってますか?
半年前の出来事は思い出せるのに、半年前の体感温度的暑さ故のツラさは思い出せない...
※この記事には絵本『じごくのそうべえ』のネタバレちょっとが含まれるかもしれません。
絵本とか児童書が好き
絵本って面白くないですか?今も昔も絵本がめちゃくちゃ好きなんです。
短いストーリーでありながら起承転結が分かりやすくまとめられている。その中でも熱い展開や心躍る瞬間がちゃんとある。登場キャラの位置づけもシンプル。絵が主体なので情景が伝わりやすい。楽しかったり、かわいかったり、かっこよかったり、美味しそうだったり、意外性のあるどんでん返しが用意されてたり、何かとホラー要素があったりもする。ラジバンダリもする。
つまり......
「究極的に簡略化されたエンターテインメントの原型」
と言うしかないでしょう。そうとしか言えない。
そして常日頃思ってることがありました...
絵本の映画化、もっとあっても良くない?
こんなにもエンタメとしての要素が確立されている絵本というコンテンツ...映画にしてめっちゃ尺引き延ばして、いい感じの劇伴つけて、CG使いまくって、役者さんに演じてもらったら超スーパーエンタメになるのでは?
調べてみたところ無くはないですが、海外発の絵本が多かったり、映画ではなく舞台化してる物の方が多い気がしました。
なのでまだ映画化してない絵本(してたらすみません)を考えていきたい。
映画化したい絵本
個人的にめちゃくちゃ「劇場版」が見たいのは、
『じごくのそうべえ』です。
童心社から出版された田島征彦さんの絵本で、上方落語の『地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)を題材にしたものです。(※「はっけい」じゃなくて「ばっけい」って読むらしいよ。)
地獄に落ちた主人公のそうべえ含む4人が、己の得意な技を駆使してあらゆる地獄の難関を突破していき、最後にはたして生き返ることができるのか?って感じの絵本。
何度読んでも本当に面白い!!ストーリーもさることながら登場するキャラ達の個性も際立っている。登場する鬼や地獄のビジュアルも強烈。大好きな絵本です。
それぞれが別の特技や個性もっていて、チームとして活躍しながら敵と戦ったり問題を解決していく...
すんげー最高じゃないですか?こういうの大好きなんですよ。みんなも好きでしょ。
絵本だから短く、分かりやすくまとめられているものの、映画として際限なく引き延ばし、こんなん好きやろって要素詰め込みまくれば楽しそう。
結果として、落語を絵本化→絵本を映画化という流れなので何が原作なのか分かりませんが、ここでは便宜上絵本として出版された『じごくのそうべえ』を「原作」と呼び、話を続けていきます。
入れたい要素
- ある意味ジャンルは「時代劇ファンタジー」
- あくまで「そうべえ率いる人間側が主人公で、閻魔大王率いる地獄勢が敵である」という分かりやすい構図
- それぞれの個性や特技を持ち、一癖も二癖もあるキャラ
- 登場キャラのバックボーン及び過去、人間性の掘り下げ
- 凸凹だが最終的にチームとして成長し、見事に生き返る
- 割とグロめでリアル寄りな鬼達のビジュアル
- PG-12
- 映画のオリキャラ登場もアリ(この場合そうべえチームに加わる5人目という形で)
- キーオリキャラは最後に立ちはだかるクライマックス難関を突破する為の鍵を握っていてほしい
- そしてそのオリキャラ、実は地獄に落ちた人間ではなく......みたいな感じもアリ
- 上映時間110分
- ミッドクレジットシーンやポストクレジットシーンは無くてもいい
上映時間引き延ばしの為に、原作にはないオリジナル地獄、オリジナルキャラ、オリジナル設定を持ち出しましょう。オリジナルキャラは最後の地獄に向かう前あたりで登場し、仲を深めてクライマックスに突入します。なのでオリキャラとオリジゴはセットで考えると良いかも。
鬼の造形は原作準拠で結構インパクトある感じにしたい。CGでもいいし特殊メイクでもいいので割と気持ち悪くて恐いのがいいですね。具体的には、子供にあくまで「恐すぎはしないが、思い出として楽しめるラインのトラウマ」になるレベルの。
全体としてのテイストはギャグ、アクションコメディ調。映画全体のルックは少し悪趣味ホラー系(やり過ぎではない)。意外とあらゆる層、年代に楽しめるエンタメ作品。って感じでいきたいですね。
閻魔大王率いる地獄勢(今作でいう所の悪役)のキャラ掘り下げをやると長くなりすぎて物語に余計な深みが出てきてしまい、子供には退屈に感じてしまいそうなので今回はやめておきます。大ヒットした暁には超マニア向けにスピンオフで、閻魔大王のバックボーンを掘り下げるストーリーをやりましょう。
あとは主人公チームのメンバー達に現世に遺された思い人やら何やらが居る設定にして、「絶対に生き返らなければいけない理由付け」をすれば映画っぽくなりそう。
タイトルは「劇場版」とか「THE MOVIE」とかつけずシンプルにひらがなで
『~じごくのそうべえ~』※毛筆フォントっぽい感じ
でお願いします。制作決定したら教えて下さい。
絵本は大人が読んだって面白い
作品を楽しむのに大人も子供も、何も関係ないのでみんなで『じごくのそうべえ』読みましょう。おすすめです。映画だったり漫画だったり小説だったりアニメだったりドラマだったり、作品そのものの面白さは変わらないので、様々な媒体に形を変えて多くの人の目に留まり、その作品の良さが広く長く伝わるのは悪い事ではないと思っています。映像化、リメイク、実写化、どんとこい。
絵本の映画化妄想、楽しいのでまたやるかもしれません。
ではまた。